錦生のお祭り Festival

白山神社 本祭り

白山神社 本祭り


日時:2010年11月2日(火)=宵宮  11月3日(祝・水)=本宮

参加者:上三谷区民(氏子)

概 要:
・上三谷の氏神さまである白山神社の本祭り。秋の豊年祭りとして、トウヤ(本トウヤ、相トウヤ)がお供え餅や料理の準備をし、白山神社に渡る。この際、上三谷独特の頭上運搬を行う。
・かつては、青年団の獅子舞が渡りに参加していたが、昭和30年代に獅子神楽が途絶えてからは、獅子頭の渡りも途絶えている。



1)準備


【10月31日(日)】御供米洗い

○場 所:白山神社 本祭りトウヤ宅の台所
※白山神社のトウヤは、昨年の本祭りの際にくじで決められており、道具や準備の引継ぎも、その際に行われている。

○御供米洗い
・膳台帳を参考に御供米の量をはかり、翌日の御供餅つきの準備をする。







ついた餅を計量し、本膳(丸餅)に




【11月1日(月)】御供え(餅)つき

○場 所:本トウヤ宅の台所

○御供餅つき:

・本膳は8分の1升の割りで鏡餅にする。















・切り餅は8升を7つに分け、円盤状(直径約50cm、厚さ約2cm)の延べ餅にする。

・この他に、御供物の1升1重ねをとる。



【11月2日(火)】宵宮





○場 所:白山・秋葉神社本殿

○参 拝:

・朝から本殿、境内、拝殿の清掃。

・拝殿にて御供え物の準備=酒1升、鏡餅1重、果物(ミカン、カキ、リンゴ等)、肴(焼きサバ)、野菜(白菜)、乾物(こうや豆腐、昆布、椎茸等)









・11:00に宮司さんが到着。参拝用のシキビを作り参拝開始。

・区長、氏子総代、本トウヤ・相トウヤと家族が参列し、
宮司が祝詞をあげ順番にシキビを奉納。

・11:15に終了。その後は公民館にて参拝者で、明日の本祭り
の打ち合わせを兼ねて世間話など雑談。







・12:00前に解散。





2)本祭り

【11月3日(祝・水)】

○渡りの準備:

・8:00参列可能な氏子全員が本トウヤ宅に集合し、渡りの準備。

・頭上運搬用の頭の「あて輪」を、稲藁で2つ作成(太さ約5cm・内径約15cm)。

・2つの桶に配置するカワラケの下に敷く「カワラケ敷き」を8つ×2組作成(藁3本程で内径約3cmの輪を作る)。

・2つの半切り桶に8つのカワラケを、カワラケ敷きとともに縁にそって並べる。その
中に御供物を配置する。
※御供物=茹でたサトイモ、茹でた枝豆の実、栗、ザクロの実、柿の実、小豆、
コンニャク、和え物(サトイモ、枝豆、コンニャク)







・御供物の本膳(丸餅)と延餅(参拝者に分配するために切り分けてある)を3斗ふご
2つにいれ、天秤棒で担ぐように準備。







・御供物を並べた半切り桶2つのそれぞれに、円形の延べ餅2枚を半切り桶の両端がはみ
出すようにV字型に置く。

・V字型の谷になった部分にサトイモの葉を置き、和え物をのせる。その上にもう一枚の延餅を水平に蓋をするように置く。











○渡 り:

・10:00頃、2人(比較的若い人が担当)があて輪を頭に載せ、半切り桶を頭上運搬。
御供餅が入ったふごを天秤棒で担ぐ人と氏子全員が一緒に、トウヤ宅から白山・秋葉
神社まで歩いて「渡り」をする。

※獅子神楽が行われていたころは、渡りの先頭に獅子頭を被った青年団が先を引く形で
参列していた



















○拝 礼:

・拝殿に半切り桶のまま御供え物、を配置し、区長が拝礼。氏子が順にシキビを奉納。

・拝礼終了後は「宴」が行われた。御供物を参拝者で取分け、食しながら清酒を酌み
交わし雑談。その際、御供物として準備したイワシ、サトイモの和え物、ザクロ、柿、
漬物(大根の葉の塩漬け)は皿を順に回して取分けた。





















・宴の終わり頃、来年のトウヤをあらかじめ用意していたコヨリのくじで決めた。
※秋葉神社の回り持ちとは異なり、白山神社は抽選のため、連続してトウヤが当たることもあるが、その場合は「めでたいことが続いた」として受け止めると聞いた。

・最後に、区長が台膳帳を確認しながら、氏子に御供の授与を行った。

※授与される御供と数量=本膳(外氏子+1重)、延餅の切分け(家族数)、両口ばし(外氏子数+1膳)、こもち(1つ)、紙札(1体)



全体の感想

・外氏子として村を離れて暮らす氏子も多く、区長は慎重に本膳数、切り餅数を確認しながら分配していた。

・今年の本トウヤは長老書くの谷川健さんであったが、最後の挨拶で「(頭上運搬の半切りが重く、高齢化に伴い渡りが困難になるかもしれないことが話題に上ったことを受け)たとえば、丈で半切りを吊るように両側から支えて、頭上運搬の担ぎ手の負担を軽くするなど、伝統を守りながら新しい発想を加えていくことも必要ではないかと感じている」と話されたことが印象的であった。黒田の獅子神楽が、伝統を守りつつも常にその年の演者が「格好良い」と感じるスタイルを取り入れ進化させてきたこととも重なり、現状を踏まえて柔軟に対応していくことの重要さと、伝統的なスタイルを維持していくことの困難さに触れる思いがした。

投稿時間 :2012年09月15日(土)02時59分57秒

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