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白山神社



 

1) 祭神;菊理比売神(クク リ ヒメノミコト)
2) 歴史的経緯
白山神社は、古くから上三谷村の氏神として、明治41年1月15日矢川、春日神社に合祀されるまでは字和所(通称“寺山”)に鎮座していた。しかし、戦後の昭和26年3月31日春日神社から分祀した後、秋葉神社と併祀する形で元の社地(寺山)に復祀(漢字の確認)した。さらに昭和40年4月4日に現在地に社地を移し、新社殿を造営した。
また、白山神社は昭和27年に、「白山神社」という名前で法人登記されており、秋葉神社は他一社として登記されている。
3) 例祭
①行事の組織
本トウヤ注1)、相(アイ)トウヤ、コケドウヤの3つがあり、行事では本トウヤ、相トウヤの2人が当番となる。コケドウヤは、本トウヤと相トウヤに不幸があった場合に当番となるという位置づけである。トウヤの順番は“こより”で作られたクジで決まり、そのクジは祭りの最後(今日では11月3日)に行われる。
当番の期間は1年間であり、期間中は祭りに関わる作業に携わる(例:本祭り時の御供米洗い。昭和末期頃までは神田(ジンデン:若子祭り関連調査票より )でもち米を作る仕事があったが現在は農協で購入)。
トウヤの引継ぎは本祭りの日に行われ、次のトウヤには、お鏡用秤、膳関係書類(祭りに関する規約が書かれた台帳)が授受される。

 

②白山神社の現在の主な年中行事と日程
(ⅰ)年越え参拝:12月31日~1月1日
(ⅱ)行い:1月3日(旧1月5日)
(ⅲ)大祓い:6月末頃
(ⅳ)本祭り:11月3日
(ⅴ)新嘗め祭:11月末頃
(ⅵ)年末大祓い:12月末頃
③本祭りの内容について
獅子舞と深いかかわりのある行事、本祭りについてその概要を記述する。
(ⅰ)現祭礼日※1),※2):宵宮11月2日、本祭11月3日
※1)旧は宵宮10月20日、本祭21日だったが、人が集まりやすいように祝日(11月3日)を祭りの日に当てた。
※2)周辺の村の白山神社の祭りも、おおよそ同じ日程で行われる(神主が1人で6~7箇所の神社を担当するため、これに合わせた)

 

(ⅱ)行事の概要
本祭りは、10月31日から準備がはじまり、御供米洗い(ゴクマイアライ)が行われ、11月1日には御供(ゴク)※2)つきが行われ、鏡餅と延べ餅が作られる。11月2日前日の宵宮では、御供物※3)の準備、神社本殿、境内、拝殿の正装、御神燈の装飾が行われる。これら一連の準備は、トウヤ2名と、念用(鏡餅や延べ餅の作成に当たる人物?要確認)が中心となって行う。

 

 

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※2)御供(ゴク)
8升の餅米を7枚に伸ばして、丸くする(延べ餅)。これを3枚を1つにしたもの2組と1枚のものに分ける。
※3)御供物
酒1升、鏡餅1重、果物(ミカン、カキ、リンゴ等)、肴(鯖など)、野菜(白菜、大根等)、乾物(椎茸、昆布、こうや豆腐等)
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祭り当日は、氏子( 区民)は各戸1名が午前8時にトウヤに集合し、祭式典の準備※4)を行う。このとき、延べ餅7個のうちの1つを集まった人数に分けて授与する。

 

 

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※4)祭典式の準備
1) 膳増減の確認、台帳記入
2) 次年度トウヤ、相トウヤ、念用を決めるくじ引きコヨリの作成
3) 本膳の御供を3斗、または4斗ふごに入れる
4) カワラケ敷(藁3本ほどで内径3cmくらいの輪8個×2)
5) 里芋の葉敷(藁5本ほどで内径30cmくらいの輪1個×2)
6) カワラケの中に次のものを入れる(里芋の茹でたもの、枝豆の実(茹でたもの)。栗、ざくろ、柿、小豆、こんにゃく、和え物、適量を2組。
7) 半きり(桶)の中に、準備した4)~6)の品物を入れ、里芋の葉皿に和え物を入れ、延べ餅2、枚をⅤ字形に入れ、真ん中に1枚入れる。以上2組作る。
→これらのものは頭上運搬される(要確認)。
8) あて輪(藁で太さ5cm位内径15cm位)2個。

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準備が整うと、午前10時から「渡り」が行われる。「渡り」では、氏子全員が正装(背広を着てネクタイをする)してトウヤの家を出発し、神社へ向かう。また、渡りの行列は次のような順となっている。神主、区長、氏子総代、一般参加者、トウヤ(留守番1名を除き全員参加)。なお、かつてはこれに獅子舞が一緒に渡っていたが、昭和33年10月21日(御神楽料記録の最終日付)を最後になくなったと考えられる(獅子舞の詳細は8頁の3を参照)。
拝殿で拝礼が済まされると、御供の授与が各戸に行われ、宴注5)が催される。また、本祭り当日にトウヤの引継ぎが行われる。

 

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注5)酒の肴
酒2本(神酒1本を含む)、肴(鰯2匹)、あえ物(サトイモを蒸したもの、枝豆、こんにゃくを茹でたものを合わせて、団子にしたものを大きボール2杯分)、ザクロ2個、柿2個、漬物(大根葉重箱2杯)。
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投稿時間 :2012年09月10日(月)04時37分55秒

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